« 惜別~西口文也投手 | トップページ | 「徴兵制はウソ」はウソ~石破茂さんはサヨクメディアより悪質 »

2015年10月11日 (日)

「徴兵制はウソ」はウソ~『丸』の徴兵制論に失笑wwwww

先週、仕事帰りに『BURRN!』を買いに本屋に寄って、たまたま『丸』(2015年11月号)を手に取った。

軍オタには今更だけど、知らない人もいると思うので簡単に説明すると、この『丸』という雑誌、主に旧軍や自衛隊ものを扱う息の長い軍事専門誌で、自分もこの世界に入りたての厨二時代よく読んでいた。

その『丸』をたまたま手にしてみたら失笑ものの記事があったのでつい買ってしまった。
かつて読んでいた雑誌がこんなにレベルの低いことを書いているのかと思うと悲しくもなったが。買ったのは当然ブログのネタにするため。

その記事ってのが、「安保法制と徴兵制導入論議」。
記事の執筆は軍事ジャーナリストの某氏。無名もいいとこだから名前は伏せる。

要約すると、右翼系メディアが言い続けてきたことのオウム返し。「憲法上ありえない」とか「隊員の質が下がるからありえない」とか。

いくらそんなことを言っても、石破茂地方創生担当大臣の言葉を載せている時点でうさんくさい。
記事から引用する。


 石破氏は森本敏氏、西修氏との共著、『国防軍とは何か』(幻冬舎ルネッサンス新書)の中で、次のように語っている。

                           省略

 ただ個人的に言えば、徴兵制が違憲だという政府の統一見解が憲法十八条に依拠していることについては、本当にそうなの、という疑義がどうしても湧いてきてしまいます。
 徴兵制、つまり強制的に兵役につかせる制度は、憲法十八条が禁止している『意に反する苦役』 にあたるから憲法違反だというわけでしょう。しかも同じ条文には意に反する苦役というのは日本では犯罪による処罰以外ではやらせないとも書いている。つまり徴兵と懲役は同じ苦役だと言っているようなものですね。
 自衛隊も『苦役』にあたるけれども、志願制をとっているから憲法違反には当たらない、と。
 しかし、この理屈が、徴兵制を採用している国で通用するでしょうか。国民が国を守る組織に参加することが『苦役だ』と言っているわけですからね、日本政府は。
 例えば、ドイツは最近まで、徴兵制を維持していましたが、そのドイツに行って『日本は徴兵制が個人の意に反する苦役なので憲法違反と考えています』と主張するなど論外です。

                           省略

 石破氏の発言のうち、「懲役と兵役は同じ苦役」としている部分は、正確さに欠ける。日本政府の見解では、兵役のうち徴兵制は苦役だが、志願制は苦役ではない。
 ただ、徴兵制を採用している国に行って、「徴兵制は苦役」と言えば、反発を買うだろう。徴兵制の国では、兵役は国民の崇高な義務とされているからだ。もちろん、実際に徴兵されている人の多くは「苦役」と感じているだろう。そのため、徴兵逃れがあとをたたない。
 もし、強制的に何かをやらせることを「苦役」と言うならば、義務教育も「苦役」となり、憲法十八条に違反することになりかねない。憲法十八条を根拠にして徴兵制を否定するよりも、徴兵制が必要かどうかという観点から考察したほうが合理的ではないか。


引用ここまで。

これほど支離滅裂な記事も珍しいな。しかも石破さんの言葉を拡大解釈して吹聴しているのはもはや驚異的。
「徴兵制の国では、兵役は国民の崇高な義務とされているからだ。」と書きながら「実際に徴兵されている人の多くは『苦役』と感じているだろう」とはどういうことなんだろう?

石破さんはドイツを例に出しているけど、ドイツはちゃんと過去と向き合った上で徴兵制を採用した。石破さんは以前にドイツの政治家から「ナチスを作らないため徴兵制を維持する。軍隊は市民生活の中になければならない」と聞かされたと言っていたけど、そのドイツの政治家が初期ナチスは軍人が支えたということを知らないはずはない。
「徴兵制はウソ」はウソ~ナチス大好き石破茂さん

ドイツを例に出すなら、そのドイツに行って、日本の保守系知識人が言い続けていること「ナチスは選挙で政権を奪取した。だから民主主義は間違っている」と言ってみろや。どういう反応が返って来るのか楽しみだぜ。

この記事の何が凄いって、「強制的に何かをやらせることを『苦役』と言うならば、義務教育も『苦役』となり、憲法十八条に違反することになりかねない」なんて堂々と言い放つこと。このレベルでもジャーナリストを名乗れるんだな。

「強制的に何かをやらせることを『苦役』と言うならば、義務教育も『苦役』となり、憲法十八条に違反することになりかねない」と言うなら、有事の時には義務教育対象年齢の者も招集対象になるということだよな。そもそも、思想・信条によって考え方の異なる兵役と、思想の右や左を問わず生きていくために必要最小限の知識を授ける義務教育は同じなのか。

同じだと言うならこうすればいい。
「国を守るための兵役の義務を苦役と言うと外国ではどう思われるか考えた方がいい」とほざく者たちを都市部から隔離して農作業をさせる。

「お前はポル・ポトか」と言われそうだけど、「強制的に何かをやらせることを『苦役』と言うならば、義務教育も『苦役』となり、憲法十八条に違反することになりかねない」と言うなら、自分たちが口にする物を自分たちで作らせることも苦役には当たらないはず。

理由は簡単。ウヨクだろうがサヨクだろうが、インテリだろうがバカだろうが、農家が作り育てた物を食べないと生きていけないから。

その自分たちが食べる物を自分たちで育てることがなぜ苦役なのか。だから連中を都市部から隔離して農作業をやらせる。しつこく繰り返すけど、「強制的に何かをやらせることを『苦役』と言うならば、義務教育も『苦役』となり、憲法十八条に違反することになりかねない」と言ったのはコイツらだからね。

養老孟司センセイも同じこと言ってるよ。「頭を使う仕事をしている者に農作業をさせろ」って。こんな奴をもてはやしているのが保守論壇です。

« 惜別~西口文也投手 | トップページ | 「徴兵制はウソ」はウソ~石破茂さんはサヨクメディアより悪質 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

「徴兵制はウソ」はウソ」カテゴリの記事

フォト

リンク集


  • 「魔女っ子メグちゃん」への愛に溢れるページ「Little Witch Kingdom」はこちらからどうぞ。
2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

ツイッター

最近のトラックバック

無料ブログはココログ