« 自衛官が活躍するアニメを歪んだ情念と言い放つ『週刊文春』 | トップページ | 「ガールズ&パンツァー」を利用している連中~テメェだよ産経新聞 »

2014年8月 2日 (土)

「徴兵制はウソ」はウソ

今日の産経1面を見ると、こんな特集を組んでた。

産経新聞2014年8月2日(土)
1_3
見出しでお分かりの通り、「集団的自衛権問題で、徴兵制の復活につながるというのは左翼のプロパガンダだ。素人が短期間で近代兵器を使いこなすなんてムリ」と書いているわけですが、自分はこんなこと一切信じません。どこかのまとめサイトにも「『徴兵制が復活する~』と叫ぶ奴はサヨク」と書いてあった気がするけど、今回はネトウヨのことは言いません。彼らは保守系知識人が何を言ってきたのか本当に知らないみたいだし、そもそも言っても信じてもらえないレベル。

それを紹介します。


産経新聞2008年2月4日(月)

2_2
保守論壇の重鎮曽野綾子女史のありがたいお言葉。
タイトルで何となく想像は付いたと思うけど、要するに女史がおっしゃるには、「教育とは強制である。若者からケータイを取り上げて野外で集団生活をさせろ」と言うことです。


 二〇〇〇年に教育改革国民会議が開かれた後、委員が提出した個人意見の中で、私は奉仕活動を義務化することを提案した。私の案では、満十八歳の一年間を奉仕活動に動員するのである。十八歳というのは、希望する大学の入試を済ませるか、就職先を決定した後の一年ということだ。行き先を決めておいて安心してからこうした体験をする。
 もちろん病気の人は例外だが、障害者は普通の青年と同じに、できることをしてもらう。生活は共同、早寝早起き、同じものを食べ、大部屋に暮らし、携帯やテレビゲームは禁止、テレビは合議制でチャンネルを選ぶ。
 奉仕活動の中では体育にも重きを置く。長い距離(二十キロくらい)を歩く。野外で煮炊きする。穴を掘る。何でもいいけれど、とにかくサバイバルの自信をつける。
 その間に習いたい技術があれば教える。森で間伐をする。農業を手伝う。災害ボランティアの組織を教える。高齢者の介護もますます人手が要るだろうから、お話し相手をする、散歩に連れ出す、買い物の手伝いをする、などは素人にもできるだろう。
 未熟な素人を使うことはかえって面倒であることはよくわかるが、これは教育の一環なのだから、失敗も面倒も覚悟の上でなければならない。
 人は禁止されて初めてほんとうに自分のしたいことがわかる。強制される暮らしの中でこそ自由になったら何をしたいかがわかって来る。それが人生の選択だ。
 この世に何十年か生きていくには、必ず必要なこともある。それは「受けて与える」という二つの行為ができなければ成人とは言えない、ということだ。
 しかし会議が解散された後、私は「教育に強制は禁物だ。それはかつての軍国主義思想の育成につながる」という非難の大合唱の波にさらされた。しかし私は今でも「幼児期の教育」と「或る分野に初めて挑戦してみる場合」だけは、強制で始まってかまわないと思っている。
 例によって、新聞ならぬ古い新聞「旧聞」を読む癖が出て、昨年十二月二十六日付の毎日新聞を読んでいたら、仏文学者の鹿島茂氏が「不朽版 引用句辞典」の中で、「無から生じるものは無だけだ」というシェイクスピアの言葉が、現代教育の荒廃のすべてを解く鍵だとしておられた。
 登校拒否、就労拒否、すべてがこの道理に当てはまる。もちろん子供側も「彼らになりに、損得勘定を働かせて、登校拒否や労働拒否を選んだのである」が、その対策としては「彼らが『子供の損得勘定』を働かせるよりも前に、無理やりにでも教育と労働の価値体系の中に引き込」む他はないと言われる。
 「つまり入口における『強制』である。教育とは、『強制』から始まるのである」
 私は何年目かにやっとシェイクスピアさまを含めて二人の援軍に出会った。


最初にこれを読んだとき、ナチスドイツの青年組織ヒトラー・ユーゲントを思い出した。
ヒトラー・ユーゲントも表向きは「野外での集団生活と体育を通じて心身を鍛える」ためのものだったが、実際は将来の兵隊育成のための下地作りだった。野外での集団生活という兵隊の基礎を叩き込んでおけば兵役に就いた時の訓練は短期間で済むから。

「近代戦はハイテク戦だから素人の出る幕はない」が保守派の決まり文句だけど、全くその通り。だから野外での集団生活を強制して兵隊の基礎を身に付けさせる。ヒトラー・ユーゲントと同じ。
現にこの中に「未熟な素人を使うことはかえって面倒であることはよくわかるが、これは教育の一環なのだから、失敗も面倒も覚悟の上でなければならない」と書いてあるじゃんwwwww

だから「『徴兵制はウソ』はウソ」と書いたんです。


それでも納得できない人のためにお教えします。
産経と保守主義者は「ウソをつくのが立派な大人」と堂々と言ってますからね。

産経新聞2014年6月29日(日)コラム「論説委員日曜日に書く」より。


 三島由紀夫は『不道徳教育講座』で「大いにウソをつくべし」と推奨している。
 三島は「ウソをつくには、頭脳と神経の浪費を要し、大変なエネルギーが要る」から「なかなかバカにはウソはつけない」とし、「ウソの問題こそ、少年期から大人になる時期の一等根本的な問題だ」と書いた。だとすれば、日本人はまだまだ大人になりきれていないということか。


こんな連中に「徴兵制はウソ」と言われても信用できるワケないでしょwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

ヒトラー・ユーゲントの解説も添えて、また同じことを書かないかんな。

« 自衛官が活躍するアニメを歪んだ情念と言い放つ『週刊文春』 | トップページ | 「ガールズ&パンツァー」を利用している連中~テメェだよ産経新聞 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

新聞記事」カテゴリの記事

「徴兵制はウソ」はウソ」カテゴリの記事

フォト

リンク集


  • 「魔女っ子メグちゃん」への愛に溢れるページ「Little Witch Kingdom」はこちらからどうぞ。
2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

ツイッター

最近のトラックバック

無料ブログはココログ