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2014年7月20日 (日)

アポロ月面着陸の日に想う~日教組は愛国者「完全版」

このタイトルを見て、ほとんどの人は何考えてんだと思ったでしょうが、ちょうど1年前
「アポロ月面着陸の日に想う~日教組は愛国者」
という記事を書きました。今回の記事はこれとほとんど同じ物になるのでリンクは貼りません。

なぜ「日教組は愛国者」と書くのか。なぜ民主党を支持するのか。なぜ「蓮舫議員は女神」と書くのか。その大きな理由が「国を愛する心」だの「国を想う心」だのと言ったセリフを並べる保守主義者、保守論壇が「硬派な保守知識人」「世間通で人間通」などと吐かして讃えもてはやす山本夏彦翁です。そして事業仕分けを全面的に支持し自民党支持から民主党支持に変わった理由が次に紹介する夏彦翁の「何用あって月世界へ」です。

アポロ月面着陸のこの日(日本時間では21日)にこの完全版を紹介する意味があると考えます。

おことわり。この先長いです。


何用あって月世界へ

 「何用あって月世界へ―月はながめるものである」という文章を、かねがね私は書きたいと思っていた。
 そこで、こうして書いてみた。
 「何用あって月世界へ」
 これは題である。
 「月はながめるものである」
 これは副題である。
 そしたら、もうなんにも言うことがないのに気がついた。これだけで、分る人には分る。
分らぬ人には、千万言を費やしても分らぬと気がついたのである。
 それでも西洋人なら、千万言を費やすだろう。幸か不幸か、私は日本人で、このごろいよいよ日本人である。
 何度も言うが、私は自動車を認めていない。ラジオもテレビも認めていない。あんなもの、なくてもいいものである。あっても人類の福祉とは何の関係もないものである。
 十なん年前までテレビはなかった。なかった当時の我々の生活は貧弱だったか。痛くもかゆくもなかったと言えば、分る人には分るだろう。ただ、出来てしまったものは、それがなかった昔には返らない。それは承知している。
 けれども、これではあんまりだと承知しない人もあるだろう。だから同じことを、再び三たび言うことを許していただきたい。
 私はタキシーの客となって、ためしに言ってみたことがある。
 「このごろマイカーとやらをほしがって、よだれをたらさんばかりの男がいる。なんだこんなもの、ブリキのおもちゃじゃないか」
 このひと言で、運転手は私のすべてを理解した。
 それは彼が運転手だからである。運転が商売で、これで妻子を養っていれば、休みの日には車なんぞ見るのもいやだろう。ノルマとやらもあろうし、かせぎのいい日も、悪い日もあろう。
 だから、これを否定する言論を、あっという間に理解するのである。ばかりか、自動車を代表とするもろもろのメカニズム―現代文明のことごとくを私が否定していることまで、さかのぼって洞察するのである。
 この同じ言葉を、車がほしくてたまらぬ紳士淑女に説いてもむだである。委曲をつくせばつくすほど、そこは紳士だから、うなずきはするが、聞いてはいない。聞けば買うのをやめなければならなくなる言論を、どうして聞こう。
 げんに松本清張氏は、「速力の告発」という小説で、自動車を告発して委曲をつくした。けれども、紳士淑女は面白おかしい「小説」だけ読んで、たらすよだれは引っこめなかった。
 私は運転手が利口で、紳士淑女が愚かだと言っているのではない。運転手は商売だから、これは理解したが、他を理解しないこと、紳士がこれは理解しないが、他を理解するに似ている。理解は能力ではない。願望だと私はみている。だから、立証するのはしばしばむなしい。したがって、言論は自由なのである。
 アポロは月に着陸したという。勝手に着陸し、次いで他の星へも行くがいい。神々のすることを人間がすれば、必ずばちがあたると言っても、分りたくないものは分るまいが、わずかに望みをつないで、かさねて言う。
 何用あって月世界へ?―月はながめるものである。


繰り返します。これは「国を愛する心」だの「国を想う心」だのと言ったセリフを並べる保守主義者、保守論壇が「硬派な保守知識人」「世間通で人間通」とかもてはやす山本夏彦翁の「何用あって月世界へ」です。

これと日教組がどう関係あるのか?日教組は反日反日と言われているけど、本当に日本が嫌いで嫌いでたまらないなら、この「何用あって月世界へ」を子供たちに繰り返し繰り返し暗唱させるはずです。下の欄で紹介する保守主義者の名言一覧を子供たちに繰り返し繰り返し暗唱させるはずです。そうすればその子は10年後20年後どうなるでしょうかね。その子が親になったらどうなるでしょうかね。日本の宇宙飛行士や宇宙開発技術に敬意を払うでしょうかね。そうならいいですけどね。正義を振りかざした保守主義者が何を言ってこようとも、「こういう人を讃えもてはやしてきたのはあなたたちではなかったのか」で相手は反論できない。「桃太郎を鬼の立場で見る」とか過激な性教育なんかよりずっと効果があると思うんですけど。


2013年7月22日の産経新聞「産経抄」にはこうありました。
「夏彦翁の名コラムは、時に難解であっても、読み返せば理解できる」

これを正しいと思っている人がいるなら、自分の子供にこの「何用あって月世界へ」を繰り返し繰り返し暗唱させてみてください。子供がいないなら甥や姪に、甥や姪がいないなら近所の子供に繰り返し繰り返し暗唱させてみてください。ネトウヨにも甥や姪はいるでしょ?


「読み返せば理解できる」と言うなら、学校で議論させてみればいい。

何度も言うが、私は自動車を認めていない。ラジオもテレビも認めていない。あんなもの、なくてもいいものである。あっても人類の福祉とは何の関係もないものである。
→だったらなぜ1位の技術力が必要なのか。

十なん年前までテレビはなかった。なかった当時の我々の生活は貧弱だったか。痛くもかゆくもなかったと言えば、分る人には分るだろう。ただ、出来てしまったものは、それがなかった昔には返らない。それは承知している。
→アポロ月面着陸から十なん年前~その当時の日本の技術力は世界1位だったか?1位どころか「メイド・イン・ジャパン」は粗悪品の代名詞だったはず。
そういう時代を例に出すなら、なぜ1位の技術力が必要なのか。
1位の技術力が必要なら、なぜそういう時代を例に出すのか。


ただ、日教組がこの「何用あって月世界へ」を子供たちに読ませたという話は聞いたことがないです。少なくとも自分は。どんなに左に偏っていても、「思想に関係なく、こんなものを子供に読ませることは教師としてできない」と思ったのか。要するに日教組でさえやらない、できないことを平気でやるのが保守主義者、保守論壇ってことですよ。

だから自分は、それまでは自民党支持だったが、事業仕分け以降は民主党支持で民主党に投票している。去年に蓮舫議員が札幌に演説に来た時も真っ先に握手を求めに行き、「事業仕分けは道徳的行為です!」と言った。彼女は引いてたけど。それでもこの前の荒らし屋みたいにチョ○呼ばわりしたいならその人に質問します。



日教組でさえ
「これを子供たちに教えることはできない」
と思うことを平気で口にする輩を
「硬派な保守知識人」と言ってもてはやして
きたのは保守主義者ではなかったのか?

付け加えるなら、夏彦翁の名言には「汚職は国を滅ぼさないが正義は国を滅ぼす」ってのもあるから。そしてこの人、昭和8年の昭和三陸地震を完全無視して「戦前真っ暗史観は左翼がまき散らしたウソ。昭和8年が戦前の一番良かった時代」とか言ってるから。もちろん同じ頃の東北の冷害、凶作は完全無視で。

そうそう。本文中の「タキシー」とか「分る」ってのは原文ママね。


山本夏彦翁だけが特別じゃない。
大衆の正義に逆らい、大衆の常識に逆らい、大衆の価値観に逆らい、人を罵り、人を卑しみ、人を蔑み、人を嘲りカネ儲けをしてきたのが保守主義者。それは保守論壇誌を投書欄も含めて調べてみれば分かること。


保守主義者の名言一覧。

「民主主義は文明の敵」
「福祉は精神の堕落」
「読書をしない者は動物」
「国民がスポーツ大会に血眼になるのは国が衰退する前兆」
「スポーツはアメリカが日本人を骨抜きにするために送り込んだ」
「戦争末期の歌舞伎座や宝塚大劇場の閉鎖を教えるのは自虐史観」
「内部告発は正義の名を借りた憎悪と嫉妬」
「資格取得が目的で自衛隊に入隊する奴はなんとかならんのか」
「戦後の日本人は武士道を忘れ去り、カネのことしか考えない町人に成り下がった」
「額に汗して働くことを美徳と吹き込むのは国を滅ぼすマルクス主義者」
「いじめは絶対になくならないからいじめられる子を鍛えればいい」
「ミニスカートを穿いて出歩く者は性犯罪被害にあって当然」
「言うことを聞かない女性は根性を叩き直せ」
「若者を野外で集団生活させろ」
「子供は体罰で鍛えろ」
「プリキュアは亡国フェミニズムアニメ」
「ゴジラは左翼思想の映画」


これらが保守主義者の名言一覧です。全部このブログで書いてきたことです。


どうしても僕を反日呼ばわりしたいのなら、この「何用あって月世界へ」はもちろん、この保守主義者の名言一覧を自分の子供に繰り返し繰り返し暗唱させてみてください。子供がいないなら甥や姪に、甥や姪がいないなら近所の子供に繰り返し繰り返し暗唱させてみてください。ネトウヨにも甥や姪はいるでしょ?真の保守に育ちますよ。

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上段右、アポロ11号ニール・アームストロング船長。
下段右、サターンⅤ型ロケットを設計したヴェルナー・フォン・ブラウン博士。

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